男性不妊の原因
【主な原因】
◎造精機能障害
・精索静脈瘤
・無精子症(閉塞性・非閉塞性)
・OAT症候群(乏精子症、精子無力症、奇形精子症)
◎性交障害
・ED(勃起不全)
・膣内射精障害
・逆行性射精
・ホルモン分泌異常
受精する際、一番良い精子が受精に至る訳ではなく、一番最初にたどり着いた精子が受精するため、その精子が良いか悪いかは胚盤胞に育つまで分からない事です。 精子の状態は受精した卵の分割に影響するため、実際セックス後の経過については検査のしようがありません。どうしても、女性の方が妊娠までの工程が多いため女性が原因に思われがちですが、半分は男性にも原因があります。
鍼灸治療に期待出来ること
鍼灸治療では、精索静脈瘤や閉塞性無精子症などの形態的な異常には対処することは出来ませんが、泌尿器分野での研究が進んでおり、鍼灸治療により精子量や運動率の増加や、性交時における十分な勃起と膣への挿入が可能となり持続力が回復したとの報告もあります。
治療内容
鍼灸による血流の改善、自律神経の調節を主に行います。
状態の内容によっても多少内容が変わります。
造精機能の改善では、腹部を中心とした治療の後、お尻の陰部神経という所に鍼を刺し電気を通します。
その後、ハイチャージ治療を行います。これは、血流促進とともに、ミトコンドリアを活性化し精子の運動率をあげる事を目的としています。
性機能(ED)の改善では、疲れ・寝不足・栄養状態などの影響をうけるため、全身治療の後、お尻にある中リョウ穴というツボに鍼を刺し電気を通します。
通院ペース
どちらも基本的に、1週間に1回行います。
造精機能改善の場合は、精液所見に改善がみられ、人工授精や体外受精で結果が出るまで継続します。
性機能(ED)改善の場合は、1週間い1回からはじめ、症状が改善してきたら間隔を開け終了します。
日常生活での注意事項
- 禁煙
- 禁欲しない
- 締め付けない下着を、ブリーフよりもトランクス
- 長時間の入浴やサウナは控える
- 過度の飲酒はさける
- 睡眠を十分に取る
- ストレスの発散
こちらのページ参考にしてください
泌尿器科医 岡田弘先生のオフィシャルサイト
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