四十肩・五十肩

いわゆる四十肩・五十肩は、

正式には 『肩関節周囲炎』と言います。

四十肩・五十肩の原因

原因は様々ですが、加齢による肩関節周りの、筋肉・腱・靱帯・関節包などが硬くなったり、摩耗して炎症を起こすことにより発症します。

また、運動や作業などによる痛みがきっかけで、四十肩・五十肩になる場合もあります。

鍼灸適応の四十肩・五十肩の症状

肩の違和感・痛みの状態であれば、早めの治療で改善することが出来ますが、関節拘縮という関節の固まってしまう状態まで進むと治るまでに時間を要します。

また、急性期の

「夜痛くて眠れない」「手が痺れる」などの症状に対しては、痛みの軽減の有効です。

鍼灸適応外の五十肩様の症状

肩腱板断裂

肩甲骨と肩(上腕骨)をつないでいる腱が切れてしまう症状です。

部分的な断裂であれば保存療法になりますが、完全断裂では手術が必要となります。

一度切れた腱は治ることはないので、その人の生活状況により保存か手術かになります。

※五十肩は、肩が固まり動かせないのに対して、腱板断裂は、動くけど痛みがあり、力が入りにくい。

肩関節石灰沈着症(肩石灰性腱炎)

夜間、急激に発症する肩の痛みです。

これは肩腱板内に“リン酸カルシウム結晶”が沈着し、痛みとともに運動制限が起きます。

急性期は、痛みや熱感に対しては注射や内服が効果があります。

急性期を過ぎた痛みに対しては、鍼灸は有効です。