鍼灸治療の効果には、卵巣の血流をよくする作用があります。
卵巣は卵を育てる場所であり、卵の成長や子宮の内膜を厚くするホルモンを分泌する場所でもあります。
この卵巣の中には,、卵の元となる原始卵胞という状態から、排卵を控えた卵(グラーフ卵胞)まで、各段階の卵が毎回の排卵の出番を待っています。
卵巣から卵が排卵される大きさになるまでには約180日かかります。
この間卵は栄養を蓄えながら成長し、卵の栄養状態は、排卵される周期の生理が始まるでの2~3ヶ月間で決まります。
体外受精をされた方は分かる思いますが、受精卵を胚盤胞まで育てた場合、見た目のグレードで評価されます。
このグレードが良くても育たない場合、グレードが低くても育つ事が往々にしてあります。
何故なのか?
受精卵は、着床して胎盤からから栄養がもらえるようになるまで自分の栄養だけで成長をしなくてはいけません。
そのためには、しっかりと栄養を蓄えた卵に育つ必要があるということです。
つまり鍼灸治療も採卵周期の2~3ヶ月前からはじめることで、卵巣の血流を良くし、栄養を供給してあげることによって栄養状態の
良い卵を育てる事が出来るのです。
では1~2ヶ月前からはダメなのか? というと、そういうわけはなく、ただ卵が成長する過程で卵を取り巻く膜(顆粒膜細胞)が徐々に厚くなって行くため、卵子への栄養供給がしにくくなってくるため、より早いほうが効果的と考えられからです。
さらに当院では、
鍼灸とスーパーライザーの併用により効果をあげています。
卵巣はリラックス(副交感神経優位)することで血流が良くなります。
・鍼灸で副交感神経を優位にし、カラダをリラックスさせ、血管を広げ血流を良くする。
・スーパーライザーで、直接卵巣に照射し血流改善と共に、卵巣内の代謝をよくし栄養状態を良くする。
この2つの作用で、卵の質の向上を目指しています。
なかなか良い卵が採れない方、ご相談下さい。