

妊活中の女性は、ホルモン治療や通院、将来への不安など、心身ともに多くのストレスを抱えがちです。このストレスが蓄積すると、体は常に緊張モードに入り、交感神経が優位な状態が続いてしまいます。
交感神経が活発になると、血管は収縮し、子宮や卵巣への血流が滞りやすくなります。また、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が増え、ホルモンバランスも崩れやすくなります。その結果、卵子の質の低下や着床しにくい環境が生まれてしまうのです。
妊娠しやすい体づくりには、こうした交感神経の過活動を抑え、副交感神経を優位にする「リラックスの習慣」が欠かせません。
自律神経には、活動モードの「交感神経」と、リラックスモードの「副交感神経」があります。この2つはシーソーのようにバランスを保っており、呼吸はそのスイッチ役になります。
特に「ゆっくりと吐く」呼吸には、副交感神経を刺激しやすいという特徴があります※1。横隔膜を使った深い腹式呼吸を意識することで、心拍数が安定し、脳波もリラックス状態に変わります。
さらに、最近の研究では、実際に体外受精を受ける女性において、深い呼吸が心拍変動(HRV)を高め、ストレス耐性や睡眠の質向上、ホルモン分泌の安定に効果があることが示されています。※2妊活中の女性にとって、自律神経を整える呼吸はまさに「セルフケアの第一歩」と言えるでしょう。
ここでは、妊活中におすすめの簡単な呼吸法を3つご紹介します。どれも特別な道具は必要なく、今日からすぐに実践できます。
これを1分5回ペースで3分間。
吐くことに意識を向けることで、副交感神経が優位になります。
1〜3回でも十分効果があります。寝る前におすすめです。
呼吸を左右交互に繰り返すことで、自律神経のバランスが整いやすくなります。
いくら効果的でも、呼吸法は続けなければ意味がありません。習慣化のためには、「毎日○○の後にやる」と決めておくことが大切です。
たとえば、
など、日常のルーティンに組み込むと無理なく続けられます。
また、呼吸のリズムに合わせた音楽(1分間に60〜65拍のゆっくりしたテンポ)を流したり、呼吸をサポートしてくれる無料アプリを使うと、リラックスしやすくなります。無理のない範囲で、少しずつ始めてみましょう。
深い呼吸は副交感神経を優位にし、子宮や卵巣への血流を改善します。しかし、より高い効果を求めるなら、鍼灸やヨガと組み合わせるのもおすすめです。
みぞぐち鍼灸院では、妊活中の女性に向けて、東洋医学に基づいた鍼灸施術とともに、自宅でできる呼吸法の指導も行っています。鍼灸でツボを刺激しながら、呼吸でリラックス状態を作ることで、ホルモン分泌や自律神経の働きがよりスムーズになることが期待できます。
毎日3分の呼吸習慣が、あなたの妊活に大きな変化をもたらすかもしれません。ぜひ今日から取り入れてみてください。