逆子の鍼灸治療は、日本でも近代発達した治療法でり、鍼灸の効果に対する論文も多数発表され、逆子に対する鍼灸の効果が認められています。
通常、妊娠28週を過ぎた頃に産婦人科でのエコー検査で『骨盤位』だと逆子と診断されます。
28週以前に診断された場合は自然に戻る事が多いのですが、週数を重ねるごとに戻りにくくなります。
鍼灸治療では60〜90%の改善率と言われていますが、
28週〜32週までは戻る確率は高いのですが、33週以降35週にもなると非常に難しくなってきます。
逆子のツボにお灸をすると、下半身全体の血液循環がよくなることによってお腹がやわらかくなり、お腹の中の赤ちゃんが返りやすくなります。
逆子になる理由には、子宮筋腫,子宮の奇形,胎盤の位置,狭い骨盤,母体の浅い呼吸,下腹部の冷えなどがありますが、実際のところ原因はよくわかっていません。
しかし、お母さんがストレスを感じていたり、出産に対する不安感を抱いたままでいると血行が悪くなってお腹も硬くなり、足の冷えなどが出てきやすいようです。
お母さんと赤ちゃんは、カラダだけでなく心もつながっています。あまり考えすぎないことも治療のひとつです。
※鍼灸治療が無効な例
子宮の奇形・多胎妊娠・前置胎盤・過短臍帯・臍帯巻らく・羊水量の減少などが基本にある場合。
28週〜33週までがお腹の赤ちゃんが動きやすく元に戻る確率が高いです。それ以降でも治療可能ですが、治る確率は低くなります。逆子と診断されたら、できるだけ早く治療を始めた方がいいでしょう。